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農業を始めた理由は、大麦の加工業者であったから。地元である香川県の麦は、生産者の高齢化により、減少傾向であり、その対策として、有機農業による栽培に取り組むことを考えてです。大規模化よりも、高付加価値を狙っての戦略です。

もちろん本当に出来るかどうかは分からない。日本一小さい県なので、当然圃場面積も小さい。温暖で、雨が少ないので、麦作に向いてはいますが、今後は異常気象で変わってくるかもしれない。技術的なノウハウも当然持っていません。

明るい材料としては、一般の製造業に比べて、設備投資のコストが少なくてすみそう、圃場はただで借りられる、肥料は精麦業の副産物が使えるか、ぐらいでした。

ですが、時間はどんどん経っていく。走りながら考えていくしかない。人件費を抑えるために、一人でやることを前提にすれば、撤退しても傷は浅くてすむか、という、非常に頼りなく消極的なモノが当時の結論でした。

そしてアレヤコレヤが始まったのです。

香川県善通寺市のハイフィールズファーム(HFF)では、大麦の糠(高畑精麦の加工副産物)等を使って、オーガニックな農業を営んでおります。無農薬野菜や自然食にご興味ある方は、どうぞご連絡下さい。

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